ロマンス

9月29日 マチネ 世田谷パブリックシアター 前前楽

こまつ座

井上ひさし

大竹しのぶ 松たか子 段田安則 生瀬勝久 
井上芳雄 木場勝己
http://www.komatsuza.co.jp/kouen_new/index.html

かねてから見たかった井上作品。
前回のやつが脚本の完成が遅れ→初日延期だったので怖くて怖くて
千秋楽の前日で観劇。
演出はMAの恐怖が残るあの人。。。トラウマ…RENTの演出来ないよね?
見た感じ、あの人は新国立やコクーン、このパブリックくらいの
ハコの演出ならいいと思う。。。

話。
話は、中学時代のチェーホフ井上芳雄)から、亡くなるまでの話。
チェーホフ役は芳雄→生瀬→段田さん→木場さんと変わります。
妹のマリアはずっと松が。マリアあんまり年を取らないのが気になりましたww

チェーホフについて↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%83%95

このメンバーならストプレ…芳雄なんでいるんだろという感じでしたが
やや音楽劇入ってます。最後の「ヴォードヴィル」はかなりぐっときました。

家族に借金のかたにひとり置いていかれ、そんな状況でも医学部に入り、
優秀な成績で卒業したチェーホフ
そんな彼は、作家の一面もあった。

1幕はコミカルにすすみます。こまつ座ページに書いてあったあらすじは
2幕になってからww

チェーホフのまじめさが、笑いを求めるところが、なんかすごく
恐れ多くも近く感じてしまって。
ロシアの文豪の話で、ちょっととっつきにくい(私、ロシア好きなのに
文学は読んでないしww)のだけど、わかりやすい。

あとは出ている役者陣が素晴らしすぎる…
みんな芸達者。昨年は寒すぎた芳雄のギャグも面白かった…ww

特筆したいのが木場さん。
少年期のチェーホフの父、医学部の学長?はコミカルに面白く。
晩年のチェーホフの存在感。この人…すごい…。
場を「さらっと」かっさらっていってしまうのです。
妻の大竹しのぶと笑い転げるシーンはその絆の深さに泣けた。
なんか、ああいう男女って傍から見ていると合わない気がするんだけど
実際は強い絆があることがほとんどだよね…
その点、マリアは気の毒だった。


8月に一回行っておけばよかったなぁと。映像に残らないかなぁ。


まだまだ見てみたいと思う初・井上作品でした。

10月のすばるに戯曲が載るみたいです。