マリー・アントワネット(1)

11月4日 笹本初日

マリー・アントワネット涼風真世
マルグリット・アルノー笹本玲奈
カリオストロ山口祐一郎 フェルセン:井上芳雄
ルイ16世石川禅 アニエス土居裕子 ボーマルシェ山路和弘
オルレアン公:高嶋政宏

(マルグリットはWキャスト、他はすべてシングル)
http://www.toho.co.jp/stage/ma/welcome-j.html

この作品、世界初演なのです。
M!やエリザでおなじみのK&Lコンビの新作。原作は遠藤周作

見終わったあとになんだか疲れてしまった。
その疲れは圭史作品やサイゴンを見たあとのようなのと同じ感じ。

舞台装置、日曜大工なベンチ以外は安っぽく感じないのだけど
帝劇という大舞台を生かしきれていない。もっと大胆に使えば
いいのにー。今の装置だと新国立かコクーンがよさそう。

二重にまわる盆が印象的。この回は2階から見たけど1階から見ると
どうなるんだろう?不気味な感じ、トロたんの世界??
照明の使い方がとにかくキレイ!ああいう照明好き!

しって原作読まずに観劇。
1幕のアントワネットわがままっぷりは見ててこちらもイライラ。
一般の人が抱いていたイメージなんかな?2幕からは内面が出てきて
時代に翻弄された悲しい人に。涼風さんやっぱうまい。

禅さん、お花畑のような王様…癒された。
鍛冶屋になりたかったで涙。かつら姿はM!のアマデにしか見えず。

この話の狂言回しは錬金術師のトロたんと劇作家のボーマルシェ
トロたんの中の人は人間ぽくない役や人間以外の役が妙にはまる。
(黄泉の帝王とか怪しい吸血鬼伯爵とか)
動きは変で、斜め横にリズムに乗って動き出したとき、旗を出したときは
笑いをこらえきれず…。M!のかつら股間に貼り付いて取れない事件の
時なみの衝撃でした。(ふたば日記2005・8月のどっかにあるはず)
ギロチンの歌を歌ったあと、マントを翻して去っていったときが
私は一番ガクガク震えていました。
ミュージカルバー用に作った黒マントがあるので、今度ものまねでも
します。家で。
山路さんは初見。うまいです。

マルグリットのかつての師、修道女のアニエス
登場シーンの歌声でもう涙。土居さんの歌声って何かいいものが
含まれている!!

れなちゃんマルは背が高く絵的に映えますな。
2幕での心情の変化が丁寧に出てた。

アントワネット愛人のフェルセン。
嗚咽が蜷川仕込みか!というww楽近くなるともっと自嘲気味に
なるんだろうなぁー。いや、好きなんだけど。

王座を狙うオルレアン公。ルキーニやピーチャムのときと一緒…w
白塗りメイクはレミゼの結婚式のテナを思い出しました。


ギロチンとか生首の串刺しとか別にえぐさは感じず。
見ている間にもいろいろ考えさせられるところが。
カテコのトリは涼風さんにしたほうがいいと思う…。

今月、来月と帝劇→来年地方→来年4・5月に再び帝劇と
決まっているので、まだ進化するかと。